Russian Indie Guide-ロシアのインディーロックガイド

ロシアのインディーロック、その知られざる素晴らしき世界

このブログについて

このブログで扱う範囲などについてここで説明しておきたい。
なお目次の順番で読むとロシアの音楽の流れが分かりやすいかと思います。

時代

このブログでは、ロシアのインディーロックを中心に紹介していく。現代のバンドのクオリティーの高さを知ってほしいので現行バンドを優先的に採り上げるが、昔のバンドも徐々に充実させていく予定である。基本的にロシアのロックが本格的に花開いた1980年代以降のバンドを扱う。

ロシアのウクライナ侵攻までは、大体ロシア・ウクライナベラルーシで一つの音楽的な市場が形成されていて、バンドはこの圏内で行き来をしていた。しかしウクライナ侵攻後はウクライナのバンドを「ロシアンロック」に含めてしまう事には非常に問題があるので、ひとまずウクライナ出身のバンドは採り上げない事にする(ロシアで人気の高いウクライナのバンドもたくさんいるので残念ではあるが)。ただ文脈的にどうしても必要な場合はこの限りではない。

ではベラルーシはどうするかと悩んだが、現在の「ロシアン・ポストパンク」の勢いを牽引しているのはベラルーシ出身のMolchat Domaであるし、やはり外す事は困難であるので採り上げる事にする。要するに「ロシア語のロック」を一応基準とする。

また、ロシア出身ではあるが現在は海外に活動拠点を移しているバンドも一応ロシアのバンドとする。

CIS諸国(独立国家共同体-バルト三国を除く旧ソ連邦を形成していた国々による国家共同体。ジョージアは2009年に脱退。)出身でもロシアで活動しているバンドもいるので、これはその都度説明を加える。

ジャンル

このブログで扱うのは「インディーロック」という事にしているが、メジャーレーベルに所属していてもインディー精神を持ったバンドは数多くいるので、必ずしもインディーレーベルのバンドとは限らない。

また「インディーロック」とはそもそも何ぞや、となるが、これは一昔前に「オルタナティブロック」と呼ばれていたものとほぼ同義である(最近あまりこの言葉は使われなくなった気がする)。要するにパンクの影響下にある非メインストリームのバンド群である。

とは言え全くメインストリームのバンドを採り上げないのもどうかと思うので、ロシアのロック史上重要なバンドは採り上げていきたい。

ロックに限定という事でもなく、エレクトロニック系やヒップホップ系でもロック的であれば採り上げる。つまりゴリゴリのメタルやレイヴ系、チャート系ポップスを除いた、まぁなんでもありである。アメリカのPitchforkやStereogumのようなメディアで採り上げるようなバンドをイメージしてもらえれば分かりやすいだろう。

ブログ内カテゴリーについて

[About]

このブログについての基本的な情報はこのカテゴリーに分類しているので、まずはここを読んでいただきたい。

[ロシア音楽コラム]

ロシアの音楽の歴史、各ジャンルのシーンなどについてはこのカテゴリーに分類する。

[ロシア関連コラム(一般的情報)]

音楽以外の一般的な知識、社会の事などはこのカテゴリーで。

[Bands]

それぞれのバンドについての基本情報、アルバムレビュー、音源へのリンクなど。バンド名がロシア語のものはラテン表記に変換し、さらにアルファベット毎に分類している。記事の中でバンド名にリンクが張ってあるものはこのカテゴリにそのバンドの解説ページがある事を意味する。

[雑感]

上記以外の、個人的な音楽についての事だったりとかロシアについてだったりなどはここに書く予定。

表記について

筆者もロシア語は読めないので、バンド名はラテン表記にし、カッコでロシア語も併記する。「ラテン表記バンド名(ロシア語バンド名)」のように表記。アルバムタイトルなどはロシア語タイトルとカッコで英語や日本語訳を併記する。
ロシア語がロシアのロックを聴く上での日本人の最大のハードルだと思うので、それを超えるための技を編み出した。こちらを読んでいただきたい。

russianindieguide.hatenablog.com

用意していただきたいもの

このブログは「とにかく音を聴いてもらいたい!」という一心で書いているので、SpotifyApple Musicなどのストリーミングサービス(サブスク)を使っている、という前提にさせていただきたい。YouTubeでもほぼ聴けると思うが、利便性からもサブスクをおすすめする。サブスクがあればほとんどのロシアのバンドは聴けるのである。ロシアのバンドはデジタルリリースのみ、というケースも多々あるので、別にレコードやCDでなくてもいい。実際私もロシアのバンドのフィジカル音源は一つも持っていない(ほしいんだけど)。

Bandcampを使っているバンドも多いので、気に入ったら是非音源を買ってあげてほしい。フィジカルも日本のレコードショップからは購入が難しいので、Bandcampから買うのが一番入手しやすいだろう(英語で買えるので)。

それから翻訳ツールを何か一つ用意していただけると、ロシア語の壁が一気に低くなる。ブラウザがChromeならGoogle翻訳がそのまま使えるので便利だ。バンド名を検索する時はこのブログの記事からバンド名をコピペしていただけるとやり易いだろう。

「ロシアの音楽を掘る」となると、一昔前まではロシア語を大学で学んだ経験や、ロシアに住んでいた経験等がないとなかなか難しかった。しかし現代のネット経由のツールを使えば、こういった経験がなくても未知の国の音楽を掘りまくれるのである!

サブスクと翻訳ツールによって、「情報の平等化」を我々は手に入れる事ができるのである。これはある意味革命的である。

著者について

名前:coldburn aka Asako

東京生まれ。主に英米のロックを聴き続けてきた、年季の入ったアンダーグラウンドかーちゃんである(高校生の娘あり)。大人になってからは日本のアンダーグラウンド系のライブにも通っていた。現在は名古屋在住。Justin K. Broadrick(Godflesh, Jesu etc.) 崇拝者。Godflesh、Type O Negative、Depeche ModeUnwound、Sisters of Mercyがlifetime favorites。シンセポップからメタル、ゴス、インダストリアル、ノイズ、ハードコア、IDMなどを聴いてきて、「新しいものを掘り続けないと老ける!」という強迫観念染みたものがあり、せっせと新しいものを掘り続けてたらとうとうロシアのロックに流れ着いてしまった。実験性のある音が好きなので、ロシアのバンドでもそういうのを評価しがちなのでその辺ご理解ください。クサメロが嫌いなのでそういうのは評価が低くなりがちなのも許してください。M-1ヲタ。芸人ラジオ好き。

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